第1回 ネットリテラシーの罠 #KuToo裁判では何が起きていたのか

5月26日、私が「はるかちゃん」から訴えられた裁判での勝訴判決が出てから3日経ちました。

 まだ3日ですが、歴史の修正どころか、目の前で起きている今の事実の修正・歪曲がひどいなという状況について今思うことを記録しておきたいと思います。

 5回にわたって説明することになってしまいますが、この記事で、なるべく分かりやすく、裁判の理解しづらいポイントを解説しますので、本当に私の方には全く著作権法違反はないんだ、まるであるかのように言いがかりを付けられたんだ、ということを是非わかってください。 

第1回 ネットリテラシーの罠

第2回 この裁判自体が性差別への抗議に対するバックラッシュ

第3回 へんてこりんな日本語読解が認められるかが実質的な争点だったこと

第4回 謎の「クソリプ定義論」

第5回 女性差別を理解しない限りバックラッシュは続く

 今回は、私の本「#KuToo:靴から考える本気のフェミニズム」に問題がないという意見がなぜ少なかったのか、について考えていきます。

へんてこりんな言い分

 まず、この裁判、正直原告の言い分がとてもわかりづらいです。判決をきちんと理解してもらうには、まずはそこを踏まえる必要があります。

わかりづらい原因は、詳しくは後で(第3回)書きますが、

 原告の日本語の読み方があまりにへんてこりんだから

 です。

 ツイッターランドではよくみる風景ですが、びっくりすることに裁判所でもへんてこりんな主張だったんです。

   裁判の争点がややこしいのは、法律問題が難しいからではありません。原告の文章の読み方がへんてこりんすぎるからです。

(※ なお私は自分の本の中でも原告ツイートについて「へんてこりんな人」「 Twitter になると急にバグる 」という書き方をし、 これについて原告は侮辱だ 不法行為だと言って損害賠償請求をしていました。これについて判決では「社会通念上許される限度を超える侮辱行為に該当するということはできない」とし、違法とは認めませんでした。 他人の意見について批判的な意見をいうことは、 社会通念上許される範囲内なら、 言論の自由の範囲だということです。 そもそも私は「へんてこりん」どころではない、もっと凄まじい侮蔑的で傷つく何万という単位の言葉を Twitter 上で匿名ユーザーの人たちから投げつけられてきますが弁護士に相談してもそのほとんどは「社会通念上許される限度を超えてるとまではいえず違法ではないから法的にはどうしようもない」という事ばかりです!)

リテラシーが高い人ほど意見を言いづらい裁判

 そのために、「事実関係をちゃんと確認してからじゃないと本当に問題がないとは断言できない」と考える、 物事を見る リテラシーが高い人ほど、「よくわからないから、著作権法の問題が本当にクリアできているのか慎重にみてみよう」となると思います。 だから、#KuToo運動に賛同してる方でも、「弁護士も著作権法違反の問題があると言ってるから、もしかしたら石川さんやらかしちゃってるかもしれないし…」(※原告代理人ではない吉峯耕平弁護士が、何度も私の本が著作権法違反だと言っていたことはこちらで書きました https://ishikawayumi.jp/20210526kutoo/ )という慎重なスタンスを取らざるを得なかったんじゃないかと思っています(無理もないです😭)。

 逆に、そういうリテラシーが低く、事実関係を確認しなくても断片的な情報で私が悪いと決めつけることができてしまう人たちだけが「石川が著作権法違反をしてた」と騒いできました。 そのことがものすごくもどかしく腹立たしいです。 

 このように、一見すぐには理解しづらいことについては、事実が何かをきちんと確認しようともしない人の声だけが、 Twitter 上ではやたらに広がってしまうというのは、 他のテーマでも見られることですが、つくづく怖いことだとも思います。

 女性が「そこに性差別がある」と言うと、それだけで弁護士からも含めここまでの嫌がらせを受けるのだということも、でも裁判ではきちんと私の言い分が認められたのだということも、ぜひ広く知られてほしいです。

    この判決を理解してもらえると、 法律ではとても通らないようなことを 自信満々に言う人達の嫌がらせに屈しなくてもいいのだ、ということも分かってもらえるとも思うからです。

そしてあらためて、是非私が本にこめたメッセージを、一人でも多くの人に読んで欲しいなと思います。

判決文はこちらから。

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