応援の方向と、声をあげた人を一人にしないこと

アイキャッチの画像、女の連帯感を出したくて女性がいっぱい写っている写真を探したんだけどズンバの画像しかなくて。笑
みんなで踊りたい気持ちはいつもあります!

昔、舞台やグラビアの仕事をしているときに困ったことがありました。差し入れやプレゼントです。
私はあまり甘いものを食べない人間でした。(グラビアやってて太れない、というのもあったけど)
しかし、舞台をやるたびにお菓子や賞味期限のあまり持たない甘いものを差し入れる人が本当に多かったです。
すごく困りました。応援してくれているから好意なのだろうから、いらないなんて言えない。とはいえ、食べられない。共演者のみんなもたくさん差し入れもらっていて、みんな賞味期限が切れちゃうからともらってくれないかって言い合っている。

すっごくモヤモヤしてたんですよね。食べられないからいらないって言えるような空気はなかったし。それで機嫌損ねてきてもらえなくなったら困るわけだし。でも、食べられないものは最終的にゴミ箱へ。いったい誰が得なんだろう、これ。
そんなことを思っていました。

もう一つ、困っていたこと。それは、「石川さん応援しています!写真集出してください!」とか言われること。「テレビに出てほしいです」とか言われること。
いや、写真集を出したりテレビに出るような決定権は私じゃなくて出版社やテレビを作る人たちのところにあるんだよ。私はそりゃあ仕事欲しいですよ。でも、私に言われても私が出たいっていうのは当たり前だからさ、それできれば出版社やテレビに言って欲しいんだよね。そう思っていたし、そう伝えていました。でも、なかなかしてくれなかったです。なんだったんだろう?

今も同じようなことを、だいぶ当時と立場は違うけど感じます。何回も言っていますが、私は「応援するな」と言っている訳ではありません。誹謗中傷にあってるときに私に向かって「応援しています」って来られるの、本当にきっついんですよ。この状況、応援されても・・・って。

今、菱山さんに攻撃がたくさん行っています。NHKで誹謗中傷について取り上げられたからです。

声を上げた私が悪いのか ~止むことのないネット上での中傷~https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/kishanote/kishanote39/


菱山さんは、女性が声をあげると黙らされるこの社会を変えようとして、こうやって抗議して今NHKまで取り上げられたんです。
これは菱山さん個人の問題じゃない。ずっとずっと「女性差別がありますよ」と言った女性に対して「そんなのは女性差別じゃない」と、バッシングを受け黙らされてきたものです。今に始まったことじゃない。いつだってそうです。

でも、なぜ当事者が「女性差別だ」と言っているのに当事者じゃない人たちが「女性差別ではない」と判断できるのでしょうか?その構造こそが女性差別じゃないですか?ここで「女性が声をあげている。話を聞こうじゃないか」となれないのは、自分たちが思っている「女性差別じゃない」が正しいと思っているからでしょう?よく私たちは「自分たちが正しいと思っている」「被害者ぶるな」「自分たちに都合の悪いことは全部誹謗中傷なんですね」と言われます。

でも、じゃあ私たちに寄ってたかって来る人たちは自分のことを正しいと思っていないですか?自分たちが被害者だと言っていませんか?「真っ当な批判なのだから聞け」と言って私たちが受けている「死ね」「レイプされろ」という言葉、デマや偏見、思い込みをもとにするリプライのような誹謗中傷までわざと透明化させていませんか?

フェミサイドのデモは男性の被害者を無視している、と言っている人たちは犯人の「幸せな女性を殺したかった」「デートの最中に帰られて腹が立った」などという供述が報道されたことを無視していませんか?

私たちが抗議すると「ブーメランw」と言ってくる人たちは、上記のようなブーメランを投げていませんか?

「幸せそうな女性を殺したかった」と言って起こった事件に対して抗議している私たちと、その抗議に対してまともに話も聞かず思い込みと偏見でデマを広めている人たちは本当にどっちもどっちですか?

そして、ここから最初に戻ります。「応援しています。」という言葉、私はもらっても正直何の役にも立ちません。「応援してやっているのに失礼だ」と思いますか?でも、仕方ないじゃないですか。そんな言葉もらったって、誹謗中傷はなくならないんですよ。私だけが見える場所でそんな言葉もらっても、何も変わらないんです。

特にTwitterのリプ欄は、外からは見えません。私すらもう見れません。リプ欄なんて怖くて自分からは見に行けない。もう2年くらいずっとほぼ見ていません。事故的に見てしまった時以外。

みんなで同じ方向を向きませんか?私たちと同じように、闘うべき相手の方を見てもらいたいんです。一緒に闘いましょうよ!

私は、私に応援していますと言うのではなくて、世間に向けて言ってほしい。世間に向けて「声をあげている人を応援しています」と表明して欲しいんです。そうじゃないと、この問題について詳しく分からない人たち、無関心層、選挙だったら投票に行ってない人たちから見て、アンチフェミの人達がばら撒いたひどいデマや印象操作だけが目について、何も変わらないんです。仲間内だけで「頑張れー、応援してるよ」ってやってても、もう何も変わらないしこちらも頑張れないんです。

声をあげた人を一人にするの、終わりにしませんか?声を上げるのがこわい。フェミニストと名乗るのがこわい、と言われることがあります。なぜならひどいバッシングが来るから。

でもそれって、本当は声をあげたいしフェミニストを名乗りたいということですよね。だったら、そのための環境を私たちが整えたいです。

このままだと声を上げる人がいなくなってします。そうなったら、どうやって女性差別をなくせるのでしょうか。

みんながみんな声を上げろだなんて言いません。でも、みんなの問題なのだから、声をあげた人がいたときは自分にできることをしましょうよ。もう声をあげた人だけに全てを背負わせるのはやめましょうよ。これは声をあげた人だけの問題ではない、みんなの問題なのだから。

例えば今回、菱山さんも私もフェミサイドの件でNHKで取り扱ってもらえました。しかし、こうやって私たちが声をあげ、メディアの人も一生懸命放送できるように社内で闘ってくれて放送が実現しても、反応がなければつづかないんです。
どうか、「女性差別のことがテレビでやってもらえた!」で終わらせないでほしいんです。当然だけど、女性差別の問題を取り扱ったらバッシングがメディアにもきます。バッシングだけだと、その次がなかなかできなくなってしまう。でも、同じくらい、いやそれ以上に応援のメッセージが番組や番組のTwitterアカウントに届くようになったら全然変わると思います。

選挙でみんなの一票が大切なのと同じです。嬉しい時は嬉しいと伝えないと伝わりません。そして、それを社会全体に向けて発信することもぜひやってほしいです。

皆さんも、何か協力できることがあれば言ってください。これリツイートしてとか。私もできることはやりますから。

https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi

↑ここから菱山さんが今日出演した「おはよう日本」の番組の感想など送れます。
皆さんからの意見で変わることもあるかもしれません!思ったことをぜひお伝えください。別にアンチのように嘘やデマや、死ねとかそういうことを書く必要はありません。

私が出演したハートネットTVでも、フェミサイドの話をしました。
見られた方はよかったら感想をNHKまで。視聴者の声は大切だと思います。
番組へのお便りはこちら
https://post.nhk.or.jp/pxm0qfmqh0/heartnet-mail/image/registrations/input

見逃し配信は11/9まで、NHKプラスというアプリで見ることができます。
https://plus.nhk.jp/info/

再放送
ハートネットTV 
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1899/
みんなで考えるジェンダー(1)なぜ差別は見えづらいのか
2021年11月9日(火) 午後1時05分 〜 午後1時35分

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1900/
みんなで考えるジェンダー(2)なぜ差別をしてしまうのか
2021年11月10日(水) 午後1時05分 〜 午後1時35分

出演者
石川優実,評論家…荻上チキ,國學院大学教授…水無田気流,黒沢かずこ,坂川裕野,【司会】中野淳

声をあげられない人に強要するな、みんな自分の生活があるんだって言われます。
でも、私たちだって声をあげられるからあげているわけではありません。あげざるを得なくなっていることを、そろそろ気がついてください。余裕があるからやってるわけじゃないんですよ。こうするしかなくならないから。私たちも毎日の仕事や生活があるのは同じです。でも誰かがやらないと何も変わらないじゃないですか。

私は#KuTooの運動を始めて一番バッシングが酷かった署名提出直後、大好きで尊敬しているフェミニストの先輩が「石川さんを一人にしないように」と集会で言ってくれたこと、今でも本当に忘れられません。本当に感謝しています。いろんな人に励まし、支えてもらいました。

皆さんも、声をあげている人をもう見殺しにしないでください。一緒にやりましょうよ!何回も言いますが、私たちみんなの社会のことなのだから。私たちだけでやっていても限界があります。でも、みんながやったら絶対に変わります。私は、フェミニストやアクティビストの代表になんてなりたくありません。みんなと一緒に闘いたいです。どうか、やってやりましょう。

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