「悲しい」から「怒り」へシフトさせるには、非当事者の怒りが欲しい

「なんで一緒に戦ってくれないんだろう」

こういう記事を以前書きました。
これ以降、多くのフェミニストが一緒に戦ってくれるようになったと思う。
本当に感謝しています。

もちろん戦う気になれない人は全然いいんです。
今日は、もう少しそこから外に出たいと思い記事を書いています。

自分のことには怒ることが難しい

#MeTooでよく聞くし、私も同じことをずっと言っているのですが、他人の性暴力の被害に対しては「あなたは絶対に悪くない」と言ってあげられるのに、なぜか自分の被害に対しては「自分が悪かったのではないか」とどうしても思ってしまう現象があると思います。

阿部あやなさんの記事
「あなたはMeTooしないんですか?」がずっと胸に刺さってるより

「あのときは自分にも落ち度があったし」
「何年も前の話だし、証拠も消しちゃったし」
「ほかの人のに比べたら私の被害なんて」

もしこれが自分じゃない誰かの言葉だったら「あなたは悪くない」と言えるのに、なんで自分のことになるとぶれてしまうんだろう。毎日フェミニズムやジェンダーについて考えて暮らして、性差別に反対の声をあげているけど、自分のことになると体が動かなくなる。

先日、幻冬社箕輪氏のセクハラが明らかになりました。
一連のLINEのやりとりを見て、同じような経験がありフラッシュバックしてしまい、今心が疲れ切っている人も多いでしょう。(私もその中の一人です)

《絶対変なことしない》《でもキスしたい》幻冬舎・箕輪氏が不倫関係を迫った「エイベックス松浦自伝」出版中止の真相


これは私の見える範囲だけの話でしかないかもしれないので、「石川優実の感覚の話」前提で読んでほしいのですが、今回の箕輪氏の件、怒っている人より悲しんでいる人の方が多いような印象を受けました。

それが本当にそうだったとして、なんでなのか考えたときに先ほど話した自分の被害を責めてしまうことに繋がるのかなと思います。

同じような経験をしたことがある人が多すぎるのではないでしょうか。
箕輪氏の件はあまりにも具体的に自分と重なることが多すぎて、怒ることができないのでしょうか。

自分じゃないことになら怒ることができる

先日、こんなツイートをしました。

(「その他」という表記については私の知識不足で、配慮がなかったと感じています。不要な性別欄はなくなったらいいなと思います。)

このツイートにはひどく無理解で差別的なリプがたくさんつきました。
それに対して私はいつもとは違う気持ちでリプを返しました。

何言ってるんだこいつら、こんな堂々と差別発言ができるなんて。
すぐに怒ることができるんです。

それは多分、私が差別的なことを言われた当事者ではないからだと思います。

「女性に対する差別発言」になると、怒ることが途端に難しくなるんです。

同じように、韓国や朝鮮の方へのヘイトにも怒ることができます。
それは私が日本人だからだと思います。

女性差別の当事者として、たくさんの女性が声を上げ続けてきました。
だけど私は少し、疲れてしまっています。
声を上げるたびに「被害妄想が激しい」だとか「過激だ」とか言われ続け、そして他のことで声を上げている最中にもこうやって新しい声を上げなきゃいけないことがどんどん出てきます。

キリがない。箕輪氏なんて直後に「トラップ」だとかいうツイートをしてセカンドレイプを煽って、次の日には普通にテレビに出ているんです。
文春からの取材に幻冬社は

そして箕輪氏のセクハラについても《約3年半前の会話ですが、一方的なものではありません》と回答した。

と、回答で堂々とセカンドレイプ発言をしています。

何回当事者が声を上げても、キリがない。声を上げるたびにセカンドレイプは止まず、何が悪いのか理解しようともしません。

端的に言うと、疲れた

率直にお願いしたいのですが、当事者じゃない人たちがそろそろ連帯して怒ってくれませんか?

私の周りにはたくさんの「当事者じゃないけれど、女性が置かれている立場は構造的におかしい」と思って一緒に勉強してくれている方がいるんです。

そういった方々も、よかったら私たちの方にではなく相手の方になんらかの抗議をしてはもらえないでしょうか?

多くの女性は連帯しておかしいと声を上げ、ずっとずっと頑張ってきています。
この問題が「女性の問題ではなく男性の問題だ」と考えているならば、私たちがしているように目に見える形で声を上げてほしい。

私たちはもう十分怒ってきたし声を上げています。
声を上げるたびにセカンドレイプされるのはもうしんどいんです。

お願いします。そうすれば多くの女性が、もっと「怒ってもいいこと」として捉えられるようになると思うんです。

私が怒っているのを見て、「怒ってもいいと気づきました」と言ってくれる女性がすごく多いんです。
これが、同じ「女性」という枠を外れて怒ってくれる人が出てきた時、それはもっともっと広がると思うんです。

差別やいじめは、された人に「自分が悪かったんだ」と思いこませ自分を責めさせる効果があると思います。
そしてそれはその人の人生を壊す行為です。
自分の存在を責めていると、人生の多くのことがうまくいきません。
仕事も人間関係も、持っている力を存分に発揮できません。そういう効果が差別やいじめにはあると思います。

HeForShe

TIME’S UP #TIMESUP

色々あります。署名を始めてもらってもいい。
当事者じゃなくても抗議できます、賛同できます、怒ることができます。

女性に対する差別、セクハラ、性暴力を許さないという人はどうぞ一緒に声を上げてください。

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