5ちゃんねるで私に著作権が帰属している写真と文章を無断で転載してスレッドを立てた人の発信者情報開示請求についてご報告
#KuToo発信者の石川です。
2020年の4月頃から寄付のご協力をお願いし、訴訟準備を進めてきたインターネットにおける匿名の誹謗中傷について、1件ご報告がございます。
お願いをした記事「石川に対する誹謗中傷への法的措置のため、資金を募ります。」
先日Twitterでもお知らせしたのですが、(私がアカウントを削除したため、そのツイートは現在は見られません。)5ちゃんねるの掲示板に私がインスタグラムに掲載した写真と文章を無断で転載しスレッドを立てた人がおり、その人の発信者情報開示請求が成功しました。
一見、よくあることだと思います。ネット上には、気軽にタレントや著名人の写真が転載され、好き放題書かれています。私が見つけたこのスレッドも、立てた人はそこまで私に関して侮辱的なことを書いていたわけではありませんが、そのスレッドには私を誹謗中傷する人たちが群がっていました。私に権利のある写真と文章を勝手に使用し、そういう場を提供することの責任を問いたかったのです。
今回の発信者情報開示請求が通った理由は、裁判所がスレッドに私のインスタグラムの写真と文章を転載したことは私の著作権を侵害すると判断したからでした。(引用要件は満たしていないと判断されました。)また、自撮りの写真と私が創作した文章であったため、著作権は私にありました。
その後、開示された発信者に対して、こちらからは内容証明を送り、・勝手に私の写真と文章を転載したことへの謝罪、この投稿の他に私について触れた書き込みの有無やその内容に関する回答、及び今後ネット上に私の著作権その他の権利侵害にあたるような投稿をしないことを求めるとともに、発信者情報開示請求にかかった費用と著作権及び著作者人格権侵害を理由とする損害賠償を請求したところ、速やかに謝罪回答及び今後私に関する投稿を行わないことを誓約する書面が送られて来るとともに、こちらの提示した金額が支払われました。
内容証明を送って対応されなければ提訴するつもりでいましたが、発信者に対して内容証明が届いてからすぐに賠償金が支払われ、発信者から送られてきた謝罪文もとても誠実なものでした。ですのでこの件はここで終了とすることになりました。
気軽な気持ちで人の写真を勝手に使ってしまったのかもしれませんし、それは著作権侵害になるので許されることではありませんが、今回きちんと対応されたことは私も受け止めようと思います。これ以上、この方に何かプレッシャーをかけるようなことはしません。
今後気軽に他人の写真を無断で転載することがなくなるように、こちらで報告しています。
この結果をきっかけに、これまでかなり多くみられた、人の写真をみんなでバカにしたり好き放題いったり、本人が許可していないところに掲載するようないじめ文化がなくなればよいと思っています。
匿名であっても、著作権侵害は名誉棄損などより開示のハードルが低いと感じます。(要件がはっきりしているからだと思いますが)今、匿名で人の写真を好き放題使っている人は、ここで一度立ち止まってください。本名と自宅、身元がバレることが怖くて匿名でやっているのではないですか?自分のやっていることを会社の人や家族、実名を出して堂々と主張できるのか、今一度振り返ってみることをおすすめします。
この他、今Twitterのアカウントの情報開示請求が3件進んでいます。
Twitterは匿名のアカウントの開示をするのに、2回裁判を起こさなければなりません。まずはTwitter社に、そしてそれが通ればプロバイダーに。
今、2件が既に第一段階は突破しています。しかし、まだまだ時間がかかりそうです。
すべてのご報告ができるのは本当にまだまだ先になると思いますが、気長にお待ちいただけると幸いです。
この間、最初の記事に
“裁判や訴訟についてリアルタイムではお知らせできないこともございます。
「お金がどのように使われているか不安だ」
「信用性がない」
とお考えの方からの支援は、今回はご遠慮いただきたいと思います。”
“訴訟や裁判はリアルタイムで進捗をお知らせできない状況があります。いつまでかかるかなど、正確な約束ができませんので、ご了承ください。”
と明記したにもかかわらず、長期にわたってTwitterなどで「なぜ使い道をきちんと開示しないのですが?開示しないということは横領しているからと思われても仕方がないですよ」とう書き込みをされ、まるで私が皆様から寄付していただいた費用を何か違うことに使い込んだかのような印象操作をされ、広められました。
今回の細かい費用などは、寄付をしていただいた方には別途ご報告しております。まずは寄付をしていない人が寄付について何か言う権利も、すべての人にはデマを流す権利がないこともご自覚ください。(今進んでいる情報開示請求には、費用の使い道についてのデマを書いたものも含まれています。)
最後に、誹謗中傷への訴訟費用の寄付をしていただいた皆さま、これまでずっと大量の嫌がらせに一緒に言い返してくれた皆さま、本当にありがとうございます。
やってみて思うのは、こんなの普通の稼ぎじゃ到底無理だということです。寄付がなければ、今回の発信者情報開示請求も叶いませんでした。弁護士費用が足りなくて何も対処できない人も多いと思います。
やはり、これからは加害者が誹謗中傷をしない、ということをもっと発信していかなければいけないのではないかと感じています。
現在私は、長期にわたる裁判や誹謗中傷を受け続けて心身ともに体調を崩してしまいました。あまり外に出られない日も増えました。裁判のために自分でもある程度は自分にむけられる誹謗中傷を目にしなければいけないし、Twitterをやめた今でも私のもとに嫌がらせのメールが届きます。
だけど、結局きちんと闘わなければ自分自身の心の回復もきっと叶わないのだと思います。よく休んでくださいと言われるのですが、この状況で休んでもやっぱり休まらないし、傷は癒されないのです。
どうかこれからも、誹謗中傷(根拠のない悪口)、オンラインハラスメント、デマを流す行為などを根本的になくすため、一緒に闘っていただけると幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。
(もし、「寄付をしたのにメールが届いていない」という方がいらっしゃいましたら、お手数ですがこちらのフォームまで振り込み名と併せてお知らせください。)
石川優実