オンライン・セーフティー・フォー・シスターズへの誤認について 時系列まとめ

私がメンバーであるオンライン・セーフティー・フォー・シスターズ(以下OSS)の活動について、SNS上で「売名行為」や「木村響子さんに謝罪しろ」といった投稿が相次いでいます。

OSSはオンラインハラスメントの可視化とオンライン上のヘイトスピーチ解消を目的としており、この活動によって利益や名声を得るつもりは微塵もありません。

また、被害をなくしたい考えから亡くなった方への思いを言及することを制限するような発言には違和感を覚えており、制限する権利は誰にもないと考えています。活動始動直後からあらゆる誤認情報が飛び交っている状況が続いているため、立ち上げから現在までに誤認を招くきっかけになったと思われる出来事をまとめておきます。

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2020年6月 石川優実と山田亜紀子さんでオンラインハラスメント解消に向けた運動立ち上げを検討、準備開始。

2021年5月 活動名が「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」に決定。

2021年6月 ウェブサイト準備開始、テスト版として仮の「石川優実による呼びかけ文」をアップロード、この時点では木村花さんの自死についての記述があった。

こちらがテスト版のもの。ロゴや内容など大きく違います。呼び掛け文も、石川が呼び掛けている形になっていますが、正式に出すときに大きく変更しています。(この時点ではHPのURLは私たちだけで共有しているものでした。)

9月12日 「ネット上の誹謗中傷に関するアンケート」募集開始。ここではじめて「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」というグループ名を使用。このアンケートによってグループ名を知り、検索してテスト段階のウェブサイトを閲覧した人が、仮の呼びかけ文をスクリーンショットし、それがまとめサイトなどに出回っていると思われる。

9月20日 伊是名夏子さん、菱山南帆子さんがメンバーに加わる。

10月5日 呼びかけ文をメンバーや関係者と推敲し、木村響子さんとご一緒に活動をするわけではなく、肉親を亡くされたお気持ちを配慮して、木村花さんへの言及は控えることにした。

10月10日 最終版の呼びかけ文をアップロード。

以下が発足時に公開され、木村響子さんが苦言を呈された呼び掛け文です。(現在、苦言を呈された箇所は変更していますので、PDFバージョンを載せておきます。)

こちらが現在のHPです。テスト版とは大きく変更しています。

ONLINE SAFETY FOR SISTERSのHPはこちらです。

https://onlinesafetyforsisters.com/

10月11日 OSS始動、会見でウェブサイトURLをはじめて告知。

10月12日 木村響子さんが私たちの呼びかけ文に対してツイッターで意見投稿。

10月13日 木村さんが不快に思われている<SNS上の誹謗中傷によって、自ら命を絶った人もいます。孤立させ、助けてあげられなかったことが、くやしくてたまりません。>の部分を<なにもしていないのに、なぜ「死ね」と言われ、孤立しなければならないのでしょうか?>に変更した。

同日、神戸新聞社系のサイト「よろず~」が「木村花さん母、石川優実氏ら設立団体の呼び掛けに不快感「あなたたちがいたら助けられた?」という見出しで、取材なしのいわゆるコタツ記事を配信。「Yahoo!ニュース」にも転載される。

これ以降、グループやメンバーのアカウントに「謝罪しろ」というリプが投稿されるようになる(現在も)石川の「団体の表明として他人の名前を一切出していない」という投稿に対し、「団体やメンバーが全ての場において木村花さんの名前をだしていない」という趣旨に曲解された投稿が目立ち始めた。

11月1日 衆議員議員の米山隆一さんが、ジェンダー政策を1番に打ち出すと「余裕のある人の趣味」に見られてしまう、という趣旨の投稿をする。

同日、北原みのりさんが上記投稿に対してツイッターで批判投稿。

同日、仁藤夢乃さんも米山隆一氏の投稿に対し批判投稿。連投で、米山氏を「今は奥様がいる」と擁護する人に対し「妻も夫の性欲処理機ではない。」と批判。

11月7日 米山さんのパートナーである室井佑月さんが、仁藤さんの「妻も夫の性欲処理機ではない。」という投稿を「はぁ? これあたしに言ってんのか。」というコメントとともに引用リツイートする。直後、室井さんはプロフィール欄を「フェミニスト代表の仁藤夢乃さんから公認をいただいた『夫の性欲処理機』」に変更した(現在は変更)。仁藤さんは米山さんの擁護者の考え方に対し「性欲処理機ではない」と批判したので、室井さんの誤読と言える。

11月8日 室井さんが北原みのりさんの批判に対して反論し、無関係で事実ではないことも持ち出す。

11月9日 北原さんが室井さんに「批判は受けますが、デマはやめてください」と反論。

同日、室井さんが「あたしは人以下ってことでした。忘れてました、夫の性欲処理機ですから」と、仁藤さんの趣旨を誤読したまま北原さんに反論。

以降も誤読状態のまま、室井さんは北原さん、仁藤さんを攻撃し続けているため、同日、石川が室井さんに引用リツイートで誤読、曲解していると意見する。

11月11日 室井さんとのやり取りが続くなか、室井さんが私(石川)に対し「あなた木村花さんのお母さんの心をえぐることをして、謝罪もせずにそのままなんですってね?」「あなたの売名行為の活動の言葉で、お母さんを悲しい気持ちにさせてしまったんですよね。その後、きちんと謝罪しましたか」と関連していない事柄について投稿をする(現在は削除)。

11月12日 それに対し石川が「私たちは謝罪が必ずしも必要だとは判断していませんし、花さんのお母さんから謝罪をしてくれと連絡もきていません。本当にゴシップでお話されるんですね。」と反論。

同日、室井さんは行き過ぎた発言だと石川へ謝罪。

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まず認識していただきたいのが、私たちの活動を常に監視し、何かあれば逐一スクリーンショットを撮り、自分たちの都合のいいように捏造している数多くのネットストーカーが存在していることです。「石川が嘘をついている証拠」とされているOSSのテスト版の呼びかけ文について、私たちは一度も「正式な団体の表明だ」と言ったことはありません。ネットストーカーが「正式な団体の表明」であると捏造して、スクリーンショットを広めているだけです。SNS上で拡散されているテスト版スクリーンショットのレイアウトやテキストなどは、活動始動日に公開した正式なものと大きく違ってます。

また、「私たちは団体の正式な表明として木村花さんの名前を出したことはない」という私のTwitter上の発言を、「私はこれまで木村花さんについて触れたことはない」と言ったかのように捏造し、私が過去にブログやインタビューで花さんへの気持ちを述べたものを「証拠」として持ち出し「嘘をついている」ということにする誹謗中傷も後を絶ちません。これまで、さまざまな立場の方が木村花さんについて思うことを新聞・雑誌等のインタビューで話したり、個人のブログで語ったりしています。自分の思いを語ることは、誰もが持っている権利であり、その権利を奪うことは誰にもできないはずです。

言っていないことをあたかも言ったかのように批判される。ある発言を、別の文脈で持ち出され、嘘をついたように捏造され謝罪を求められる。これは私が長いこと被ってきた典型的なハラスメントです。関わっていない人は状況を把握しにくく、たまたま私が「嘘つき」だという情報を目にした場合、簡単に信じてしまいます。このような嫌がらせが#KuToo運動開始以降ずっと続いています。実際、著書の『#KuToo』についてもずっと「著作権侵害」というデマを流され続け、仕事を依頼する人や記者から「本当ですか?」と何度も確認された経験もあり、日常生活にも支障をきたしています。

私の投稿を四六時中ストーカーのように監視し、発言を曲解し、揶揄し、切り取り、罪人に仕立て上げようとする、そんな集団ハラスメントがずっと繰り返されています。

このような印象操作を利用して私の人格否定をしたのが室井さんでした。室井さんは謝罪して投稿を削除していますが、フォロワーが13万人以上の著名な作家から事実ではない情報で批判され、その情報が拡散されたことにより、私は深く傷つきました。

また、活動に対し、「売名」というイメージを印象づけられたことはアクティビストである私にとって大きなダメージであり、被害当事者である私への誹謗中傷だと感じています。

私は11月にツイッターをやめましたが、わたしに非があるように編集されたまとめサイトがたくさん残っています。

私はOSSの活動に、オンライン上のヘイトスピーチ解消を目指す一市民の立場で取り組んでおり、売名行為ではないことを、ここであらためてお伝えしておきます。

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